「すくえた命」太宰府市主婦暴行死事件 佐賀県警「直ちに被害及ぶ認識なかった」 (20/10/28 20:00) 【TNC ニュース(福岡)】

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TNCが検証報道を続けている「太宰府主婦暴行死事件」。

事件の前に何度も家族から相談を受けながらも捜査を行わなかった佐賀県警が, 28日に内部調査の結果を明らかにしました。

適切な対応をしていれば被害者の命は救えたのではないか。
佐賀県警が示した見解に、遺族は怒りの声を上げています。

2019年10月、佐賀県基山町の主婦、高畑瑠美さんが木刀で殴られるなど激しい暴行を受け死亡し、その後、山本美幸被告ら男女3人が傷害致死などの罪で起訴されました。

▼夫・裕さん
「あのとき動いてくれていれば、こんなことは、何ひとつ起こらなかったんだろうな」
家族は事件が起きる4カ月前から、山本被告らから脅迫を受けていることや瑠美さんの身に危険が迫っていることを再三に渡って鳥栖警察署に相談。
しかし、警察が動くことはありませんでした。

さらにー
▼脅迫音声 山本被告
「あなたに貸したお金はきちんと返済してくださいと約束しておりますので返済をして下さい」
夫・裕さん
「すみませんできません」
山本被告
「何が?」
田中被告
「弁護士入れたところで@×▼★□@×▼★□」
「やれるもんやったらやってみ@※▼□@※▼□」

夫の裕さんが山本被告らから受けた脅迫電話の録音データを持ち込んだ際の警察官の対応は、耳を疑うものでした。

▼鳥栖警察署A巡査
「5分くらいしか聞いてないですけど、今のところは脅迫だと断定できない」
▼遺族側
「被害届を何で受理せんと?」
▼A巡査
「どうしようもないという状況という感じではないので」
3時間ある録音をわずか5分しか聞かず、被害届の提出を断ったのです。

その際、警察官から脅迫電話の「文字起こし」をしてくるよう求められたと、複数の遺族が主張しています。

TNCは2020年8月、一連の対応に問題がなかったのか、佐賀県警に質問状を提出。
回答期限から1カ月以上過ぎた28日、佐賀県警が内部調査の結果を明らかにしました。

▼佐賀県警
「文字起こしをして下さいなどの発言は確認できていない」
「被害者が夫に金の無心をしたことや夫に対する山本被告の恐喝などで被害者の身の危険を訴えるものではなかった。直ちに被害に及ぶとは認識していなかったが結果として亡くなったことは重く受け止め今後の教訓とする」

“対応に問題はなかった”という姿勢を示した佐賀県警。

これに対して遺族は、怒りをあらわにしました。
▼夫・裕さん
「あきれて物が言えない。ふざけてんじゃねぇよとしか思いませんよね」

また「遺族に脅迫電話の文字起こしは要求していない」という見解については。
▼夫・裕さん
「(発言が)なかったというのはおかしい。何分何秒のここが恐喝にあたるというのをわかりやすいようにしてまとめた物を持ってきてくださいというのを(警察官に)言われた」 被害者の遺族と認識にズレがある点について、佐賀県警は「そこは埋まらない状況。遺族にはできる限りの対応はしたい」と述べています。

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