7日にかけ福岡県内で大雨の恐れ 厳重警戒を 老人ホームでも避難に不安の声 (20/07/06 20:15)【TNC ニュース(福岡)】
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福岡県内では午後4時30分に大牟田市や八女市、みやま市、広川町に大雨特別警報が発表されました。
気象台は、命を守るための最大級の警戒を呼びかけています。
こちらは大牟田市で撮影された映像です。
国道が水浸しになり、道を走る車の勢いで波が立っています。
大牟田市では6日午後3時過ぎに、1時間あたりの雨量が73・5ミリと7月の観測史上最大を観測。
気象庁は6日午後4時30分、大牟田市や八女市、みやま市、広川町に大雨特別警報を出しました。
さらに久留米市や柳川市などでは、午後5時前までの24時間雨量が270ミリを超え、久留米市教育委員会は急遽、市内の全小中学校で午後の授業を中止し生徒たちを自宅に帰しました。
また、朝倉市や添田町でも強い雨が降り、添田町の3時間あたりの雨量は153ミリと、観測史上最大となりました。
現在、県内では特別警報が出ている八女市やみやま市に加え、久留米市や朝倉市などに避難指示が出ています。
さらに県内のほぼ全域に大雨・洪水警報が出されていて、土砂災害への警戒も必要となっています。 気象台は今後の雨の見通しについてー。
【気象台】
「6日から7日にかけて、夜間でも非常に激しい雨が降る可能性がある。危険度が増す可能性があるので、明るいうちの避難に心がけてください」
熊本県球磨村では4日、特別養護老人ホーム千寿園で建物が浸水し、入所者14人が心肺停止の状態で発見されました。
福岡でも大雨が心配される中、県内の老人ホームではー。
【記者】
「八女市を流れる一級河川の矢部川です。この矢部川のすぐ横に立つ特別養護老人ホームも、今回の雨に警戒を強めています」
福岡県八女市矢部村の、特別養護老人ホームゆいのもり。
83歳から104歳までの高齢者約30人が入所しています。
【特別養護老人ホームゆいのもり 栗原妙子施設長】
「川が近いのは近いが、川よりはだいぶ高い所にあるので、それよりも裏手にある山の方が土砂災害が起きないか心配」
施設のすぐ横を流れる一級河川・矢部川さらに施設の裏手には山があり、八女市も土砂災害の恐れがあると警戒を呼びかけている場所です。
入所者約30人のうち半分以上が90歳を超えていて、1人で歩ける人は少なく、ほとんどの人が車椅子を利用しています。
通常は30人近くの職員がいますが、夜間は2人だけになってしまいます。
【特別養護老人ホームゆいのもり 栗原妙子施設長】
「移動するにも車で何人もいっぺんには避難できないので」
「(熊本のような)ああいう被害になる前に、いかに皆さんに避難して頂くことができるかを考えているけど、その場にならないと分からないところもある」
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