「何もかも嘘八百」福岡の“挟まれ屋”に新疑惑 100万円無銭飲食も 被害3200万円超 大金はどこへ (22/01/27 20:15) 【TNC ニュース(福岡)】

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FNNが追跡取材を続けている通称「挟まれ屋」の男に、新たな疑惑です。

男が嘘の名刺を使い、高級料理店や高級クラブで無銭飲食を重ねていたとみられることが分かりました。

取材班が確認した、問題の“名刺”。

一枚目の肩書きは「宅地建物取引士」。

二枚目の肩書きは「特別顧問」と記されています。

この名刺を使っていたのは、あの男でした。

2021年12月15日 福岡市博多区―

◆“挟まれ屋”の男
「おっちゃん、足挟まってる、レバーに」
◆タクシー運転手
「あっ!」
◆“挟まれ屋”の男
「開けんな!痛い痛い痛い」

2021年秋から、福岡市でタクシーのドアの開閉で「靴が傷ついた」などと言いがかりをつけ運転手に現金を要求する、通称“挟まれ屋”こと、大阪府出身の20代の男です。

取材を進めると、男は単に“挟まれるだけではない”ことが分かりました。

FNNの取材によると、“挟まれ屋”の男は2021年の夏、京都の祇園に現れ、高級料理店で3人で合計19万3800円の食事をしたということです。

しかし、会計になると…

◆“挟まれ屋”の男
「振込にできないか?」

男は店側に「宅地建物取引士」と記された勤務先の名刺を差し出し、食事代の銀行振込を相談。

店側は、男がこれまでに何度も現金払いで一人分5万円以上の食事をしていたことから、銀行振込を承諾しました。

ところが、その後、振込は一切なし。

男とは連絡がとれなくなりました。

店側は名刺に記されていた会社に問い合わせましたが、男と会社は無関係で、嘘の名刺を使っていたことが分かったのです。

男にまんまと食い逃げされてしまいました。

嘘の名刺を使った被害は、他でも…

会社に届いた請求書―
「96万1650円」

男は2021年の春、東京にも出没。

高級クラブでおよそ100万円の飲食をしましたが、ここでは「特別顧問」と記された嘘の名刺を使い、代金を銀行振込にしました。

嘘の名刺をつかまされた高級クラブ側は、未だ飲食代を回収できていないということです。

会社の名を勝手に使われた男性社長が、FNNの取材に応じました。

◆被害にあった男性社長
「名刺を色んなところで配るので電話がかかってきます」
Q彼を社員として雇ったことはない?
「ないですね。名刺に書いてる宅地建物取引士の資格もない。何もかも嘘八百の男」

男性社長の話によると、“挟まれ屋”の男は3年ほど前からの知り合い。

たびたび男が会社を訪ねてきては、「儲け話がある」などと持ちかけてきたということです。

◆被害にあった男性社長
「ブランド物の話は持ってくるけど、興味ないので。困っているのなら貸してやるわということで、一時的に貸した経緯はある。去年の2~6月で、総額で3000万円近くではないか」

男が持ちかけてきた儲け話は、人気高級ブランド品の転売でした。

男はこの儲け話で、多額の金銭トラブルを起こしています。

◆2021年6月に被害 東京のC子さん
「バーキンを安く買えるんだけど」
◆2021年4月に被害 広島のBさん
「ロレックスが定価で入るという話で、これを転売したら儲かりますよと」

FNNの取材によると、男は2021年のはじめ頃から、値段が高騰しているフランスの高級ブランド「エルメス」のバッグやスイスの高級腕時計「ロレックス」などが「定価で手に入る」「転売して利益が出る」などとうたい、代金を持ち逃げする行為を繰り返していたとみられているのです。

FNNの取材で把握できただけで、高級ブランド品の売買話を巡り男と金銭トラブルになっているのは、全国で5人。

その被害額は、合計で3200万円以上に及んでいます。

いったい、被害者たちから持ち逃げしたとみられる大金はどこにいったのか?

2021年6月、男性社長が男に借金返済を迫った際、その謎が明かされました。

2021年6月録音音声―
◆男性社長
「金はいつできるねん?」
◆“挟まれ屋”の男
「ちょっとすぐには出来ないので、頑張って必死に用意します」
◆男性社長
「お前、真剣にせいよ」
◆“挟まれ屋”の男
「はい、真剣にしてます」
◆男性社長
「まあ、お前が言っているのは全部嘘やから、詐欺やないかアホンダラ」
◆“挟まれ屋”の男
「いや、詐欺じゃないです」
◆男性社長
「鞄とか時計代とかで使っているか知らんけど、物買ってないんやろ?」
◆“挟まれ屋”の男
「物は買ってますよ、はい」
◆男性社長
「物を買っているなら金になっているのではないか?お前の言っていることまた全部嘘やからね」
◆“挟まれ屋”の男
「はい、すみません、すみません、申し訳ないです、ちゃんとやりますんで」
◆男性社長
「みんなからぎょうさんあっちこっち借りて、何に使ってるねん?」
◆“挟まれ屋”の男
「全部返済にあてています!」

男は高級ブランド品の買い付けで預かった金を、借金の返済にまわしていたというのです。

◆男性社長
「15日、16日と東京に行くので、東京でお金を借りる段取りは出来ていると。なんぼいく?と聞くと、1000万円借りられる。で、ここに500万円返す、500万円返して500万円返す段取りをしていく、という感じで」

多額の借金を返すため、詐欺まがいの行為を繰り返しているとみられる男。

そして2021年、男は福岡の街に現れ、“挟まれ屋”行為にも手を染めました。

2021年12月15日―

◆“挟まれ屋”の男
「痛いってもう」
◆タクシー運転手
「はい?」
◆“挟まれ屋”の男
「おっちゃん挟まってたで、今」
◆タクシー運転手
「あっ、すみません」

男から、残り500万円が返済されていないという男性社長。

今、男とは全く連絡が取れていないということです。

挟まれ屋の映像を見てもらうと…

◆男性社長
「頭ぼさぼさやね」
Qなぜ“挟まれ屋”をしたと思いますか?
「挟まれ屋のこれは良く分からんのですわ。ようこんなん“小罪”を考えよったなと。お金に困っていると思う。コイツは治らんと思いますわ、性格が」

ある時は嘘の名刺で無銭飲食し、またある時は高級ブランド品の代金を持ち逃げしたとされる“挟まれ屋”の男。

大阪府警には複数の被害相談が寄せられていて、男が嘘の名刺で相手を信用させようとした可能性についても調べています。

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