#3 JUST FOR YOU【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

1957年に「ユー・センド・ミー」でソロ・デビューしたサム・クックは、山下達郎氏のライブ・バージョンの「レッツ・ダンス・ベイビー」の中で歌われている「ツイストで踊りあかそう」やウルフルズのカバーでも有名な「ワンダフル・ワールド」(トータス松本さんの「♪ドンノーマチバゥ…」と聞こえる部分の和訳歌詞が天才です)など名曲がたくさんあります。

19歳の頃R・H・ハリスに代わってソウル・スターラーズに加入し、結構整った顔立ちでもあり人気があったようで、前出のR&B「ユー・センド・ミー」が転機となって快進撃が続きました。

そして、インプレッションズなども含めたノーザン・ソウル、オーティス・レディングなどのサザン・ディープ・ソウルに影響を与える重要人物です。

私は、サム・クックの数々の名曲のなかで「ジャスト・フォー・ユー」が好きなのですが、他にJ・フランク・ウィルソン&ザ・キャヴァリアーズの「ラスト・キス」(※オリジナルは1961年に発表されたウェイン・コクランのもの)、テリー・メルチャー(ドリス・デイの息子さん)プロデュースでブルース・ジョンストン(「ディズニー・ガールズ(1957)」で有名な!)バージョンの「ハワイ」、そしてエレガンツの「リトルスター」などの畳み掛けるようなセンチメンタルな曲を特に嗜好する傾向にあります。
このシンプルさがロックンロールの魅力の1つだと思います。

余談ですが、私が学生時代、応順ビルにあった名門ジュークレコードに、「ピープル・ゲット・レディ」や「イッツ・オールライト」で有名なインプレッションズのレコードを買いに行ったのですが生憎売切れだった時、松本さんから「今日はインプレッションズのお友達のジーン・チャンドラーをこうとったら。」と薦めて頂き、名曲「デューク・オブ・アール」を知ることになります。
昔はこうして教えて頂ける環境があって音楽に触れていったものです。
(※その松本さんに「どこかレコーディングが出来るいいスタジオありませんか?」と尋ねた時に上を指さして、当時応順ビルの上階にあった名門ワンナイン・サウンドプロデュースを教えて頂きました。それからワンナインさんで曲を作らせて頂きながらポップスのことやレコーディングのことなど色々と教えて頂きました。繋がりは大切にしていきたいものです。)

さて、一方でサム・クックは、黒人の公民権運動に積極的でモハメド・アリとの親交もありました。
前出のインプレッションズのカーティス・メイフィールドの「ピープル・ゲット・レディ」は公民権運動を題材にしています。
どことなくもの悲しさ漂う歌声には、様々な思いがあって形成されたのではと考えると、また違った聴こえ方がしてきます。

そしてサム・クックの魅力の1つにメリスマ技法、こぶし回しがあります。「♪ラ タ タ」や「♪ウォウ ウォウ ウォウウォオウウォ~」と聞こえる哀愁感あるメロディ・ラインは、ロックンロールを形作るための重要な要素です。

今宵は、サム・クックの歌声で過ごしてみませんか?

【RR】SC SHOTGLASS
https://htms.base.shop/items/28160031

ウイスキーをストレートで味わう際に使う「ショットグラス」。
勿論、日本酒ぐい呑としてもお使い下さい。
若干ですが底径を狭めてすっきりとさせました。表面は、鏝(こて)で荒く塗ったような素焼き的な質感をつけています。
デザインイメージはサム・クック(Sam Cooke)。ソウル、ポップスの原点的存在で、「ユー・センド・ミー」「ツイストで踊りあかそう」「ワンダフル・ワールド」など数多くの名曲がありますが、是非このショットグラスで「ジャスト・フォー・ユー」を聴きながらシングル・モルトを楽しんで頂ければ幸いです。
重さ:83g前後

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。また、長く観賞用として使用せずに置いてますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。
いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしてまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
「はかた錫スタジオ」HP https://htms.base.shop

岩田屋本店(天神) 新館6階リビング工芸 特設コーナーにて錫のうつわ展開催します。
2020年8月26日(水)~9月1日(火)※最終日は午後5時閉場

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。