#17 So What【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

【ジャズ史 Ⅱ】
多くの有名ミュージシャンの中でマイルス・デイヴィスの存在は特別です。
その中でも特に59年に発表された「カインド・オブ・ブルー」は名盤中の名盤といえます。

演奏は
マイルス・デイヴィス – トランペット
ジョン・コルトレーン – テナー・サックス
キャノンボール・アダレイ – アルト・サックス
ビル・エヴァンス – ピアノ
ウィントン・ケリー – ピアノ
ポール・チェンバース – ベース
ジミー・コブ – ドラム
というジャズ界を代表する錚々たるメンバー。
特にコルトレーンとキャノンボールを対比させた編成やピアノがビル・エヴァンスとウィントン・ケリーになっていることなど、マイルスの壮大な実験や苦悩が集結されたジャズの金字塔です。

このメンバーでモードという、今までのコード進行に捕らわれない自由なメロディで表現していくスタイルは当時は画期的なことだったと思います。

ビル・エヴァンスがライナノーツでも記していますが、日本絵画に準えてモード手法によるジャズ演奏の「緊張感」を記しています。

後々、坂本龍一さんの「戦場のメリークリスマス」であったり、スティーリーダンの「エイジア」だったりと、影響はロック界にも多大に及ぼしています。

そして、マイルスはジャズ界一、振れ幅が大きなアーティストで所謂フュージョンと呼ばれる新しい音楽ジャンルの創始者でもあります。

『イン・ア・サイレント・ウェイ』(In A Silent Way)は、69年に制作・発表したアルバムで、ジャズにエレクトリック楽器を持ち込み、ロックやファンクとの融合を試みました。
演奏は、
マイルス・デイヴィス – トランペット
ウェイン・ショーター – ソプラノ・サックス
ハービー・ハンコック – エレクトリックピアノ
チック・コリア – エレクトリックピアノ
ジョー・ザヴィヌル – オルガン
ジョン・マクラフリン – エレクトリックギター
デイヴ・ホランド – ベース
トニー・ウィリアムス – ドラム
これまたその後、超ビッグ・ネームになる面々です。

恐らく「アコースティック時代のマイルスは好きだが、エレクトリックになってからのマイルスは好きではない」という人が多いと思うのですが、時代を創る人というのはそういうものかもしれません。
超一流人の多くはコンポレックスをバネにしているようで、マイルスもその一人でした。
裕福な家庭環境だったマイルスは名門ジュリアード音楽院に在籍し、パーカーと同じ部屋で暮らしながら(というか堕落した生活をしていたパーカーが転がり込んできたようですが)演奏を行うもののビ・バップの主流は流れるような途切れない饒舌なインプロヴィゼーションだったので、マイルスはそれを技術的(特に高音部分の表現)に表現出来ずにいたのです。
しかしそれを「武器」として、マイルス独特の「間」のある鋭い演奏にピッタリとハマった奏法を時代とともに生み出していき、音楽を切り拓いていったわけで「帝王」の称号がこれ程似合うアーティストはいないと思います。

勿論モダン・ジャズ界には、バド・パウエル、ソニー・ロリンズ、クリフォード・ブラウン、セロニアス・モンク、オスカー・ピーターソン…等まだまだ沢山の一国一城のビッグ・アーティストがいますが、もしジャズをあまり聴いたことがないという方でしたらジャズの金字塔「カインド・オブ・ブルー」はお薦めです。

というわけで、今宵は「So What(だけん何ね?)」を聴きながら…

音楽って本当に良いものですね。

ペーパーウエイトとしてメモ用紙などを一時まとめておく時に重宝します。また、切込みを入れているのでカードスタンドとしてもお使い下さい。
キューブ型のシンプルなペーパーウエイト。比重が7.3g/㎤ある錫ですのでしっかり重さがあります。
重さ:約173g
大きさ:縦横高さ 約2.9㎝

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。(※しかし、あまり使用せずに長く観賞用として置いていますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。)

私の作品は、錫というのは、いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしていまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
お時間があるときにどうぞご覧ください。

「はかた錫スタジオ」メインサイト新開設!
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錫の特長やご使用提案などをご紹介するメインサイトです。
是非、ご覧ください。

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。