#16 Now’s The Time【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

【ジャズ史 Ⅰ】
アメリカの音楽史のなかでロックンロールとジャズは同じルーツを持ちつつも違う音楽として進化していきました。

ロックンロールを語る上でジャズに触れないわけにはいきません。
ということで今回はジャズの歴史を「超・表面的」ではありますが触れていきたいと思います。

20世紀初頭頃にニューオーリンズで生まれたとされるジャズは、過酷な労働を強いられた黒人の怒り、苦悩、不満といった感情を表現する手段としての「労働歌」とある程度裕福で教育を受けた欧州系白人と黒人のミックス[クレオール]の方々の「音楽的知識と楽器演奏技術」という大きく2つの要素から生まれてきたものと捉えられています。(※私の在籍した大学の音楽研究部ジャズ課ではそういう感じでした…)

1920年代後半から30年代にスウィング・ジャズというビッグバンド形式のジャズが流行ります。
デューク・エリントン、カウント・ベイシー、ベニー・グッドマンなど楽し気でムーディな「踊れる」音楽です。
「踊る」という要素はとても重要でロックンロールも「踊る」ためのものとして進化をし続けた音楽でもありました。

さて時が過ぎてスウィングのマンネリに飽きたということで、ビ・バップの時代がやってきます。
45年、あのチャーリー・パーカーが表舞台に登場です。
ジャズの形である「テーマ~コード進行に沿ったインプロヴィゼーション~テーマ」というスタイルが確立します。
ビッグバンドから小編成のコンボ形式になったのですが、始めの頃は
「コンボになっても踊れるじぇ」ということでノリのいい音楽でしたが、そこからジャズは「聴かせる音楽」としての音楽に移行していきます。

一方、ロックンロールはジャズと同じルーツではあるものの、リズム&ブルースにカントリー&ウエスタンの要素を取り込み、シンプルなリズムで大衆を魅了する楽曲としてヒットチャートを席巻していきます。

ジャズに話を戻すと、50年代に入るとハード・バップの時代です。
MJQ、オスカー・ピーターソン、クリフォード・ブラウン…
55年にバードが亡くなってからソニー・ロリンズ、セロニアス・モンク、ジャズ・メッセンジャーズ…
これぞモダン・ジャズという時代が到来するなかで帝王と崇められるあのマイルス・デイヴィスが不動の地位を確立していくのであります。

…さてこれからがジャズというジャンルは更に目まぐるしく進化していく時代の話になるのですが、今回はここまで。
次回は、帝王マイルスがどのような影響を及ぼしていったかを書きたいと思います。

というわけで、今宵はバード(Charlie Parker)のNow’s The Timeを聴きながら…
音楽って本当に良いものですね。

音楽って本当に良いものですね。

【RR】BW  Flower clasp 錫花留め

お花をいける際に剣山が苦手という方のために錫で「花留め」を製作しました。

安全でどなたでも手軽にお花を楽しめるように穴に茎を入れるだけで見た目も涼やかな花留めオブジェです。

錫は比重が7を超えて安定性があり、更に水に強く水の浄化作用があるのでお花を長く楽しめます。

幾何学的なシンプルな造形ですので、デスク上でペーパーウエイトなどでご使用になられても映えるのではと思います。

デザインイメージはアメリカを代表する都会的なAORのトップ・シンガーのビル・ウィザース(Bill Withers)をイメージしてCADで型を製作し、鋳型鋳造したものをハンドメイドで仕上げたものです。
(高さ約2.5 幅下段約4.5 幅上段約2.5 1つの正方形穴約0.8㎝)
重さ:205g前後

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。(※しかし、あまり使用せずに長く観賞用として置いていますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。)

私の作品は、錫というのは、いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしていまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
お時間があるときにどうぞご覧ください。

「はかた錫スタジオ」メインサイト新開設!
https://suzustudio.net/
錫の特長やご使用提案などをご紹介するメインサイトを開設しました。
是非、ご覧ください。

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。