#13 The Train Kept A Rollin’【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

ロックンロールの歴史(後編)

ロックンロールの黎明期の話で欠かせないアーティストとして、ジョニー・バーネット・トリオが挙げられます。言わずと知れた名曲と誉れ高い56年「トレイン・ケプト・ア・ローリン」です。この曲をヤードバーズが取り上げたのが65年、そしてサンハウスの名曲「レモンティー」が75年と約10年周期で名曲が引き継がれるという形になります。

そこで気づくのがヤードバーズの「トレイン・ケプト・ア・ローリン」の有名なギターリフです。あれは、ジョニー・バーネットの「ハニー・ハッシュ」という曲から着想されたものと言われ、流石のアイデアでなかなか奥深いものがあります。(そして更にその元曲やそもそもの楽曲と先祖返りする話もありますが…)

更にもう一人押さえておきたいロイド・プライス。52年ヒットの「Lawdy Miss Clawdy」はロックンロールの礎石的存在で、59年の「ホエア・ワー・ユー」は、完成されているポップなロックンロールと言えます。

そして、ロックンロールという言葉は、ディスクジョッキーだったアラン・フリードが命名したとされ、ロックという言葉はTrixie Smith(トリクシー・スミス)の「My Man(Daddy)Rocks Me」から始まったという話です。

これまた諸説あるようですが、実際にいろんな本や雑誌を読んだり、音源を聴いたりして自分なりに色々と思いを馳せるのが楽しいと思います。(うろ覚えですが、ビートルズはオリオールズの模倣であるという海外の音楽評論を読んだように思うのですが、これも1つの見方ということですね。)

一方、日本ではどうだったかというと58年あたりから「日劇ウエスタンカーニバル」などで熱狂的な人気だった平尾昌晃さんや、中村八大-永六輔コンビによる59年の水原弘さんの「青春を賭けろ」、そして60年代のグループサウンズの時代を経て70年に入って日本語ロックとして「はっぴいえんど」という流れになってくるわけです。(これも、つのだひろさんなどは「はっぴいえんどはフォーク」と言われているようですが、自分で聴いてみて、これもまた色々思いを馳せることが楽しいですね。)

さて、今回1分半程の錫のPVを制作しました。全般に流れるピアノ曲は、福岡で活躍しているヤマギワ マイさんのオリジナル曲です。

曲はいわゆるロックンロールではありませんが、ソウル・テイストが根底に流れるキース・ジャレットのケルン・コンサートを思わせるような美しいピアノ・ソロです。

ケルン・コンサートも「ジャズじゃない」と言われたりもしますが、あまり固定観念にとらわれ過ぎずに音楽を楽しみたいと思っています。

因みに、最近のアーティストでは、Lucky Kilimanjaroが気に入っています。 音楽って本当に良いものですね。

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。(※しかし、あまり使用せずに長く観賞用として置いていますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。)

なんとなくですが、いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしていまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
お時間があるときにどうぞご覧ください。

「はかた錫スタジオ」ポータルサイト開設
https://peraichi.com/landing_pages/view/hakata-tin

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。