#12 Love Me Tender【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

ロックンロールの歴史(前編)

ロックンロールの発祥というものは諸説あります。

1つはご存じ54年にリリースされたビル・へイリーの「ロック・アラウンド・ザ・クロック」(※55年の映画「暴力教室」のオープニングとして使用され大ヒット。勿論、「アメリカン・グラフィティ」でもオープニング曲として使用されメルズ・ドライブインが50年代を懐かしむ象徴として描かれています。カッコいいですね)がロックンロールの古典と言われています。

もう一つは、51年にリリースされたジャッキー・ブレンストンとデルタ・キャッツでクレジットされた「ロケット88」。当時流行った自動車唱歌ですね。(※後にアイク・ターナーが「これ(ロケット88)はロックンロールではない。」とインタビューで語ったとか…。)

ともあれロックンロールの最初に生まれたビッグスターは、エルヴィス・プレスリーで間違いありません。彼は黒人のR&Bと白人のカントリーを融合した音楽ということで、ロックとヒルビリー(カントリー&ウエスタンの一種)を一緒にしてロカビリースターともいわれています。

私が最も好きなエルヴィスの楽曲は、「冷たくしないでDon’t Be Cruel」なのですが、そのシングルの別面はあの「ハウンド・ドッグ(作詞・作曲/ジェリー・リーバーとマイク・ストーラー※原曲はウィリー・メイ・”ビッグ・ママ”・ソーントン)」ということでこれ以上のカップリングはない最強のレコードで、更にそのリリースは56年ということを考えると50年代(特に前半部分)は現代のポップスを語る上で、目まぐるしく進化を遂げていった最も重要な時代であったといえます。(※更に、技術的にもレコードにダイレクト・カッティングしていたものがテープ録音になっていくという進化の時代でもありました。)

大瀧先生によれば、30~40年代に一番売れた歌手はビング・クロスビーだったものがエルヴィスによって変わっていったということでビフォー・エルヴィスとアフター・エルヴィスで音楽史は分けられるとのことです。勿論その後の64年のビートルズの登場で、後々演奏歌手自らが曲を創作していく時代に変わっていくわけです。スペクターもロネッツの「ビー・マイ・ベイビー」が63年8月リリースですから歴史って面白いですね。

ジョン・レノン曰く、「エルヴィスがいなかったらビートルズは誕生していない」とか、U2のボノが「エルヴィスはロックンロールのビッグバンのようなものだ」などを引用せずとも、エルヴィスがロックンロールを確立したことは間違いないのですが、それと同時に時代を作り上げていった様々なプロデューサー、作詞作曲編曲家、ミュージシャン、エンジニア等々の人たちのことも感じながらこれからも音楽を楽しんでいきたいなと思います。

それでは今宵は、私が中学時代に、小呂島から赴任された音楽教師だった鶴先生が、音楽の授業で教材として生徒に聴かせていたエルヴィスが56年に発表し、ビルボード、キャッシュボックス1位に輝く「ラブ・ミー・テンダー」を聴きながら…。

ロックンロールよ、永遠に!(※後編へつづく)

【工房】ロックグラス 和紙
https://htms.base.shop/items/27888485

ネットショップ「はかた錫スタジオ」では、私の師匠である田中勝「はかた錫工房」と共同で展開しています。

今回は、その「はかた錫工房」の人気商品、和紙柄のロックグラスをご紹介します。たっぷりと大き目のサイズでお酒はもちろんフリーカップとして活躍してくれるグラスで、展示会では一番人気です。
(高さ:約8.0×口径:約7.5×底径:約6.0cm)
(重さ:340g前後)

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。(※しかし、あまり使用せずに長く観賞用として置いていますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。)

なんとなくですが、いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしていまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
お時間があるときにどうぞご覧ください。

「はかた錫スタジオ」ポータルサイト開設
https://peraichi.com/landing_pages/view/hakata-tin

【工房】
https://htms.base.shop/items/27888485

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。