#10  I love how you love me【ロックンロールとハカタと、時々、スズ】

エンタメ

学生の頃、名門ジューク・レコードでフィル・スペクターの「THE EARLY PRODUCTIONS 1958-1961」を購入しました。スペクター関連の初期作品の一部を集めたもので、テディ・ベアーズからジーン・ピットニー、そしてあの名曲「プリティ・リトル・エンジェル・アイズ」のカーティス・リーとともに入っていたのが、パリス・シスターズであります。

その代表作『アイ・ラブ・ハウ・ユウ・ラブ・ミー』(I love how you love me)は、バリー・マン(と、ラリー・コルバー)のバラード・ポップス・スタンダード・ナンバーで中間部のヴァースに特長がある名曲です。

その楽曲の最初のレコーディングであるパリス・シスターズは、1961年全米5位を記録しました。(邦題:貴方っていい感じ)。因みに、1968年にはボビー・ヴィントンが録音し12月に全米9位を記録しゴールド・ディスクを獲得しました。

アルベス、プリシラ、シェレル・パリスの3姉妹からなるパリス・シスターズは、日本ではボビーの録音を受けて、1969年モコ・ビーバー・オリーブの女性3人のコーラスによる録音でパリス・シスターズの邦盤の形でカバーされヒットし、邦題は「わすれたいのに」となっています。(※2013年には、細野晴臣氏もカバーしています。)

さて、バリー・マンは、スペクター・サウンドでもお馴染みの作家ですが、ロックンロール・シンガーとして活動していた頃のデビュー・アルバム(1961年発表)が「フー・プット・ザ・ボンプ」です。(※勿論、購入はジューク・レコード)

これは、「♪ラマ・ラマ・ディン・ドン」「♪ブギリ・ブギリ・シュ」「♪ディッ・ディリッ・ディリ」など、ドゥ・ワップでお馴染みのお囃子ワード満載の楽しいロックンロールなのであります。(※お囃子ワードご興味ありましたらジ・エドセルズのロックンロール・ドゥ・ワップ「Rama Lama Ding Dong」を是非お聴き下さい。)

スペクター音楽の魅力に、R&Bやドゥ・ワップの要素をしっかりとベースにしてストリングスを用いた壮大さがあると思いますが、これは、リーバー&ストーラーとの師弟関係で確立されたものだと思います。

そして、ご紹介したような強力な作家チームを抱え、ハル・ブレイン、ジム・ゴードン、ニノ・テンポ、グレン・キャンベル、レオン・ラッセルなど一流のスタジオ・ミュージシャンと、ウォール・オブ・サウンドを形成する天才ジャック・ニッチェのアレンジ、更にエンジニアとしてラリー・レヴィン(スタン・ロスの親戚)の卓越したた音像美とともに作られたフィレス名曲の数々は、これからも情熱はそのままにヴィンテージな輝きで楽しませてくれることでしょう。

新年早々、コロナ禍で大変な状況ではありますが、音楽の力によって少しでも冷静さを取り戻し、明日に繋げていきたいと思っています。

ロックンロールよ、永遠に! 本年もどうぞよろしくお願い致します。

【工房】デザートカップ 花
https://htms.base.shop/items/27934838

ネットショップ「はかた錫スタジオ」では、私の師匠である田中勝「はかた錫工房」と共同で展開しています。

今回は、その「はかた錫工房」の人気商品「デザートカップ 花」をご紹介します。デザート用に最適な、可愛い花をモチーフにした器です。
(高さ:6.5×口径:7.5×底経:6.0cm)
(重さ:220g前後)
【はかた錫工房】

錫は錆びにくく、銀のように黒ずんできたりしない金属です。また、長く観賞用として使用せずに置いてますと、これまた渋くてカッコいいブロンズ色になってきます。これも味があります。
いつまでも古ぼけずに円熟さを重ねるロックンロールのような感じがしてまして、数多あるロックンロール・アーティストの名曲を聴きながら独自のイメージで錫製品を作っています。
「はかた錫スタジオ」HP https://htms.base.shop

この記事について

「RR Rock&Roll HAKATA TIN」作家 / 村上 禎人
地元の福岡大学卒業後、博多の老舗百貨店宣伝企画から広告代理店を経て、錫作家・田中勝氏に師事
音楽の街/福岡から独自のRock&Rollをイメージした錫工芸の創作をスタート
創作する錫作品は、50~60年代アメリカのR&Rをイメージしたものが中心で、特にWall of Soundを嗜好し、敬愛するソングライターはEllie Greenwich、シンガーはDarlene Love、ミュージシャンはレッキング・クルーの面々。